「日の丸・君が代」強制反対・大阪ネット

1 月 11 日に以下の府教委交渉を行いました。〔回答できなかった分は後日に〕

(1)昨年の卒・入学式で府教委は「君が代」について、原則は「清聴」だが可能な条件 があれば校長の判断で「斉唱」も可とする 2 種類の職務命令を発出。当時の大阪ネット との交渉で、式場で斉唱による飛沫感染が起こらない条件があるかどうかはチェックし ない、との校長・現場まかせの無責任な対応であることが明らかになった。

大阪ネットはこれまでも、卒・入学式等での「君が代」斉唱の強制は教職員・生徒・ 保護者への人権侵害として、行わないことを要請してきた。さらに大阪府自身も府民 に引き続き感染防止努力を呼びかけているように、今年度の卒・入学式では少なくと も「君が代」斉唱を強制されないこと。 A.「今年はまだ検討中。教職員で感染の不安がある等の申し出の場合でも、式場内で は職務命令に従う必要がある(校長判断で式場外配置は可能)。ご要望・ご意見を受け て感染状況も考慮のうえ、1 月中旬以降に通知を発出予定」〔感染防止が実質的に困難 との質問については直接の担当が出席でないので、後日に確認を〕

(2)今年、大阪府議会で、「北朝鮮による日本人拉致問題に対する理解を深めるための 取組みを推進する決議」が可決。この決議を理由として、府立校に対して特定の教 材の使用や教育内容を強制することは、教育基本法が禁じる「不当な支配」・教育へ の介入であり、「教育課程編成権は学校にある」という戦後教育の大原則を否定する ものと考えるが、如何か?

A.「各校での拉致問題のアニメ「めぐみ」の教材の実施等のアンケート等の報告は、 使用のお願いであり、強制ではない。例年の依頼のみで特に新たな指示はない。」 〔特定の教材のみをとりあげ、府議会でも教育長が「100%実施」と答弁するなど、

強制そのものだ。こうしたやり方は在日生徒への差別の拡大につながりかねず、人 権教育を損なうことにもなるもの。そもそも拉致問題で確認すべきは何なのかとい う府教委の見解は?等の質問に、府教委は具体的な回答はできなかった〕

(3)2019 年 CEART(ILO/ユネスコ教職員勧告適用合同専門員会)の第 13 回会期 最終報告の 105 項「起立斉唱の静かな拒否は、たとえ職場におけるものであっても、 市民権の個人的領域を守るための個々の教師の権利に属すると考える」について

A.「府教委は答えるべき立場にない」そうです!?〔文科省からの英文送付も未確認〕

以上、残念ながら全く回答にもなっていませんが、今後も追及を継続していきます

〔予定〕

1/17(月)奥野さん「合理的配慮」無視の「君が代」処分撤回裁判(11 時半~809) 21(金)反森友デモ(18 時~大阪城公園)

2/11(金)競争・強制でなく命と人権を守る教育を!2・11 集会(13 時半~天王寺区民会館) 14(月) 松田さん「不起立処分」取消し裁判(10 時半~地裁 808)