「日の丸・君が代」強制反対・大阪ネット

コロナ禍―休校の継続の中での「君が代」強制反対の府教委への質問・要求・申入れの取組み

大阪ネットはこれまで卒・入学式等での「君が代」斉唱の強制は、思想・良心の自由を侵すものであり、教職員・生徒・保護者への人権侵害として行わないことを要請してきました。特に今期は、コロナ感染の増大の中で、飛沫感染の危険性のある多人数での「君が代」斉唱中止の緊急要請書を府教委に提出(4/3)。

文科省自身も、感染発生地域での実施方法変更・延期等を含めた対応を連絡(2/25)し、さすがの都教委も入学式では「君が代」省略も容認の姿勢を取っていました。しかし府教委は卒業式に続いて入学式でも、従来と同じ内容の通知を発出したままで、結果的には入学式そのものが延期となりました。

しかし現場では、茨木支援での卒業式で斉唱省略や、入学式では教室での分散実施予定という中で、「君が代」斉唱の一律実施は困難な状況に追い込んでいます。

大阪市教委も、入学式では、「歌入りのCD(テープ)を流すことや、発声や高唱を制限するなどの配慮を行うことも可とする。」との指示。枚方市教委も、今卒業式指示では「国歌斉唱」を「演奏」または「放送」と変更しています。緊急要請書への府教委の回答はまだありませんが、今後も「応接」(交渉)での追及を継続していきます。

豊中高校卒業式でのビラ配布妨害・介入抗議!表現の自由の侵害を許すな

2月28日の豊中高校卒業式で2人市民による校門前ビラ配布に対して、校長は「道路使用許可」が必要だとし市民の腕をつかむなどの行為をしたうえ、警察に通報。やってきた3人の豊中署員も「許可書」に言及して最後までビラ配布を監視し続けました。後日に、大阪ネットとして当該市民とともに校長と豊中署に抗議・要請書を提出し回答を求めました。しかしビラ配布が道交法77条の許可書必要の要件には当てはまらないとの指摘にも、「交通頻繁で危険であった」として正当化する回答となっています(概ねの事実関係と「思想・表現の自由」は守られるべきということは認めたが)。これについて今後も情報公開請求を重ね、追及していくことで、ビラ配布等の表現の自由を「自粛」させていく動きに歯止めをかけていきたい。

アベの「戦争する国」とこれを補完する維新の新自由主義政策に抗する共同の闘いを

コロナ禍の現在も、安倍政権は新自由主義政策と「戦争する国」への道をひたすら進めようとしています。2・11集会まとめでも指摘したように、これまでの医療の削減の根本原因には蓋をしたまま、検査や休業補償等の予算は出し渋りながら、その一方で自衛隊の海外派兵・沖縄基地建設やイージスアショア等への莫大な軍事費を費やしての軍備拡大を推進。さらにコロナ禍を利用して「緊急事態条項」を含む改憲策動や検察も含めた権力の集中等のこれまでの政策はそのまま継続しようとしています。しかしこの間のコロナ禍への対応等での支持率の低下と政権内での力関係の変化の中で、矛盾と軋轢は深まらざるを得ません。

しかしその隙間を縫って、吉村府知事を始めとする維新は、アベと同様のこれまでの自らの政策の責任性には頬被りしたまま、支持率をアップして今後もアベ(もしくはそれに代わる新自由主義の政権)を補完する働きをしていることには警戒をしていかねばなりません。

その意味でも、大阪においてアベの政策と軌を一にするIR・カジノ・万博・都構想等を批判し、現在のコロナ禍で露呈した医療・福祉・社会保障切り捨てや教育も含む民営化政策を転換させる闘いが必要です。

これらの課題で一致する市民・労組・政党等の共同の取組みが今こそ求められています。

〔予定〕(5/24の大阪ネット集会は6/28に延期、6/27のZAZA講座は延期)

5/23()赤木さんの死を無にはさせない!森友デモ(11時~野田中央第2公園〔阪急庄内〕)

6/28()「コロナ危機と卒・入学式」〔東京高裁逆転勝訴根津さんの報告等、エル・午後)