2020年8月20日

(1)43日付けで「コロナウィルスへの感染防止のため入学式での『君が代』斉唱中止の緊急要請書」を提出。しかし、529日に、府教委は「学校の再開に係るQA」において、「入学式の実施にあたり、国歌については斉唱するものとし」と指示。そして611日の交渉でも、教育委員会は、「君が代」斉唱の実施をすべきと回答。

  1. 東京都・大阪市をはじめ、全国の教育委員会では少なくとも「君が代」の斉唱はしないとの対応がされました(さらには8月15日の全国戦没者追悼式においてすらも「君が代」斉唱はされませんでした)が、なぜ貴委員会は感染の危険を最大限避けるという対応を取られなかったのか?
  2. 学校との話し合いのうえでも、感染の不安から式に出席しなかった生徒については欠席扱いとしないという対応を取ることは文科省や府の対策会議でも是とされているにもかかわらず、そうされていないのはなぜか?
  3. 今後の卒業式等でも今回と同様の指示がされるならば、貴委員会は生徒・教職員の安心・安全よりも「君が代」斉唱を優先していると言わざるを得ない。私たちはそのような命と人権無視の指示を撤回することを要求します。

(2)豊中高校での卒業式ビラ配布妨害について

  1. 今回の平野校長の不法不当な対応についての貴委員会の見解をお示しください。
  2. 貴委員会として、公道でのビラ配布は、思想・表現の自由という憲法で保障された基本的人権であることを明らかにし、今後、これを侵すような行動を校長が取らないように指導して下さい。

(3)アニメ「めぐみ」・映画「めぐみ」の活用状況に関するアンケート調査について

  • (アンケートの目的は何か等)
  • (アンケートの目的は何か等)
  • 人権問題としての「拉致問題」に関する指導は、各学校の実情に基づく指導方針を尊重すること。またこのアンケートへの全府立校の回答の依頼は、実質的にこうした形態での人権教育の実施を強制することになると考えます。依頼を撤回して下さい。

(4)2019年にILO/ユネスコ教職員勧告適用合同専門家委員会が採択した日本政府に対する国旗国歌強制の是正を求める勧告(CEART勧告)について

特に以下の(a)・(b)についての貴委員会の見解と対応を明らかにして下さい。

(a)愛国的な式典に関する規則に関して教員団体と対話する機会を設けること。このような対話は、そのような式典に関する教員の義務について合意することを目的とし、また国旗掲揚および国歌斉唱に参加したくない教員にも対応できるようなものにする。

(b)消極的で混乱をもたらさない不服従の行為に対する懲罰を避ける目的で、懲戒手続について教員団体と対話する機会を設けること。

  これに合致しない条例や懲戒処分を改めるために「教員団体と対話する」すること。